|
by last_diary |
2012年 01月 11日
本当に本が売れない時代になった。僕が出版界に入ってからずっと出版不況と言われ続けてきたのだが、僕が今まで経験した中で最も売れない時代になったと確信している。
リーマン・ショック後の地震、津波、原発の放射能漏れ、ヨーロッパの経済不安、そして超円高に加え消費税が上がる。無茶苦茶だよ。こんな時に消費税を上げたらどういうことになるかは、誰でもわかるだろう。日本に国策というものがあるのだろうか?本当に国に奉仕をしようとする政治家がどこまでいるんだろうか? 例えば、エコカーには助成金はおりるが、他の産業には?出版にも助成して貰いたいものである。本を買えば2割引とか、1万円以上買ったら5千円分のクーポン券を貰えて、また本が買えるとかやってほしいよ。 それぞれの出版社の企業努力で何とかこの不況を乗り切れる問題ではなくなったのではないかと思う。このままでは多くの出版社が倒産してしまう。売れないのはその出版社が出してる本がつまらないから売れないという人がいるかもしれない。それも一理ある。ただ、それだけなのかと思う。有名人や売れっ子作家の本を作ったらいいのである。努力しなくてもダイエットが出来る本、部下から慕われるために上司は何をすべきかみたいな本、たぶん売れるぜ。そんなチンポもたたない本を、僕は作りたくない。チンポもたたない本を作れば売れるかもしれない。社会の多くの人はその本を買うかもしれない。僕が経営しているような零細出版社が、そんなことして何になるのだろうか。ただ死なないために作る本なんて作りたくない。それなら死を選ぶだろう。ただ言いたかったのは、出版界も変わらなければいけない。大きな変革をしないと業界が死んでしまうと本当に思う。再販制度、電子書籍などの問題をどうしていくのか。小さな出版社が制度を変えられるほど政治力があるわけではない。僕たちが手の届かないところで色々決まってしまう。何とかならないものかと毎日のように考えている。答えはない。でも考えている。 2012年が始まった。今年はどんな年になるのか?みんなにとっても、僕にとってもいい年であることを切に祈りたい。 by last_diary | 2012-01-11 20:00 | Trackback | Comments(1)
|